社会福祉法人たんぽぽ会運営基本理念
私たちは、無認可共同保育所の立ち上げから、認可保育園・法人設立に向けた取り組を通して、多くの気づきや学びを手にしてきた。
その経験の基に、本法人では、『生活の主体者としての子どもを中心に、保護者・職員・地域社会の「共育ち」を保障するために、共に学び、語り合い「よりよい社会づくり」に積極的(能動的)に働きかける法人を目指す』ことを目標に、つぎの理念を掲げる。
1. 保護者と職員の団結力を育てる
団結力の強さは、一朝一夕には生まれない。保育園と家庭を結ぶ毎日の「連絡ノート」、保護者会、運営委員会、そして専門部活動等々…それらに費やす負担はかなり大きい。だが、苦労して生み出されたつながりこその団結力は強いものとなってきた。
2. すべての実践は、学習を基礎とする
無認可保育所の役割・現状・問題点、そして「保育とは何か」という保育理論・認可の意義などを、職員・保護者共によく学習した。また、全国の経験に学び、保育運動の交流を重視したことで、多くの教訓や希望、連帯や共同の力が実践への勇気となってきた。
3. 幅広い市民の共感と協力を得る努力をする
認可運動も、単に自己の園の認可と言うことに埋没させなかった。「保育所は公的責任において…」、「子どもたちの権利は公的責任において保障し…」という社会的要求を認可運動に据えたところにこそ、幅広い市民の共感と協力が得られたものとなる。
4. 行政へも粘り強く働きかけ、社会的要求の実現を目指す
市や県の担当課に要望相談に行く場合も、極力説得できる論理を準備して働きかけるようにする。その結果、「産休明け保育や」「長時間保育」が、たんぽぽ保育園個体の問題では無く、社会的要求であることが確認され、後に市内の認可保育所でも「産休明け・長時間保育」が実施されるようになった。
付記
1981年「たんぽぽ共同保育所」スタートから1987年12月県の認可を受けるまでの、保育実践や認可運動を通した、子ども・保護者・職員・地域との学びや実践を振り返り、本法人の基本理念を上記のように掲げる。
その根底にあるのは、『権利』『制度』『労働』の三位一体の関係を日々の生活の中で体得して来た「たんぽぽ共同保育所」独特の運営方法が、生み出し育んできたものである。